「よりぬき長谷川町子展」で考えさせられたこと

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東京の板橋区立美術館で開催された「よりぬき長谷川町子展」に行ってきました。「サザエさん」をはじめ、「いじわるばあさん」「エプロンおばさん」「サザエさんうちあけ話」などの原画、さらにデビュー当初の作品や絵本などが多数展示されていました。

私が行ったときは最終日で祝日だったこともあり、美術館は大勢の入場者でにぎわい、壁に展示してある作品に沿って行列ができるほどでした。入場者は子供からシニアまで幅広い年代にわたり、それぞれが展示作品を楽しんでいました。

長谷川町子の作品には出された頃の世相をところどころに盛り込んである一方で、時代を超えた普遍的なユーモアもあるので、両者の絶妙なバランスが作品の面白さにつながっているのだと思います。全体を通して「長谷川町子ワールド」を大いに楽しめる展覧会だったといえるでしょう。

さて作品を見ているときに、気になったことがありました。私のすぐそばで、5、6歳くらいの女の子が母親と一緒にいましたが、母親が展示作品に夢中になっている一方、女の子の方は作品の前でしゃがみ込んで作品に全く関心を見せなかったのです。

作品は女の子の目線よりも高い位置に展示してあったので、女の子にとって見づらかったのかもしれません。また女の子はまだ幼く、文字が十分に理解できていないのかもしれません。漫画で描かれている時代背景を感じ取るのは、その年齢ではもっと難しいのかもしれません。

女の子の様子を見て、私は「『サザエさん』がいくら国民的人気を誇る漫画とはいえ、幼い子には古くて難しいのか」と考えさせられてしまいました。